どうも、いらっしゃいませ。お楽しみ下さい。

歯の痛みが無いのに、『どうして虫歯なのか?』について

普段痛みが無いのに、歯科の検診で虫歯と言われてしまった。「痛くないから、削りたくないなぁー。」って思ったことがある方多いのではと思います。

虫歯は進行具合によって痛みの感じ方は変わってきます。かなり個人差があり、なかにはすごく大きな虫歯でも全然へっちゃらという強者もいらっしゃいます。
ここでは、虫歯の痛みと進行具合、進行に応じた治療法について考えてみます。


なんで虫歯の痛みには、個人差があるの?

歯は大きく下記のように構成されています。

歯の大きな構成

歯の表面はエナメル質
その下に象牙質
その下に歯髄(歯の神経)
歯の根はセメント質

一般的に、虫歯がエナメル質に限局して出来ている場合、歯の神経まで遠いので痛みをあまり感じない傾向。

但し、虫歯は人によって痛みかたに違いがあります。
エナメル質の虫歯で敏感に痛みを感じる人もいれば、歯髄に虫歯が達しても痛みを感じない人もいます。やはり、虫歯の痛みには個人差があるわけです。

削らない虫歯治療もございます

エナメル質表面の虫歯は、初期虫歯(C0)と言うのですが、最近ではフッ素で予防すると再石灰化(エナメル質が虫歯で溶けていたが、フッ素によって硬くなってくれる)する事がわかってきたため、すぐには削らず予防して様子を見ることが多いです。

虫歯の進行について

虫歯の進行は、C0〜C4の5段階にわかれます。虫歯の進行に合わせて「何か」がしみる傾向があるので、参考にしてみてください。

C0(シーゼロ):初期虫歯について

エナメル質の表面に虫歯が進行(透明感を無くし白濁している)
【初期虫歯の治療法】削らずフッ素で治療

C1(シーワン):歯の表面の虫歯について

エナメル質に虫歯が進行(エナメル質が溶けて浅い穴ぼこが出来る)。
【歯の表面の虫歯の治療法】虫歯を削り、金属や樹脂のつめもので治療

C2(シーツー):神経に近い虫歯について

象牙質に虫歯が進行。冷たいものがしみる傾向
【神経に近い虫歯の治療法】虫歯を削り、金属や樹脂のつめもので治療

C3(シースリー):神経まで進んだ虫歯について

歯髄に虫歯が進行。熱いものがしみる傾向
【神経まで進んだ虫歯の治療法】虫歯を削り歯の根の治療をしてから、金属や樹脂のつめもので治療。但し、C3でも歯の状態がよくない場合は、抜歯することもあります

C4(シーフォー):末期虫歯について

歯の根(歯全体)まで虫歯が進行
【末期虫歯の治療法】抜歯。その後は歯がなくなる為、インプラント・ブリッジ・入れ歯などの選択治療

※進行に応じて一般的な治療は上記となりますが、状況に応じて治療も変化します

削らなければいけない虫歯治療について

虫歯が進行してしまった場合は、再石灰化が望めないため虫歯の治療が必要になってきます。

C1からは、歯を削る治療をします。C1も神経までは少し距離があるため、普段あまり痛みを感じないかもしれませんが、自然に虫歯は治ってくれないので早めの治療をお勧めします

虫歯は、小さければ小さい程、歯を削る面積が小さいため治療後の痛みも少ないです。
普段から、痛みを感じる虫歯はかなり進行してしまってることが多いのでそうならないためにも、痛い歯が無くても普段から歯の検診をすることは大事です。


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